クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

「値下げドミノ」これで良いのか?

GDPがプラスにも関わらす、値下げ傾向が止まらない?

昨日もイオングループが一部の商品を1割程度値下げするとして、社長が記者会見でも「脱デフレは幻想だった」とネガティブな発言をしていた。

この国の未来は本当に大丈夫なのだろうか?

そんな中、昨日お客様から「こちらのお店に来させて貰ってからパーマの持ちが良くなり、髪もすごく良くなった。前の店では毎月パーマとヘアカラーを交互に行なってたけど、それでもパーマが直ぐに取れていた。本当にこちらに来て良かったです」と言われました。

そして印章的だった一言は「安いのにね」と言われた事です。

オープンしてから26年目に入りましたが、その間一度も値上げをしていませんが、またディスカウントやポイント制も無く、プレゼントなどしたことは一度もありません。

だから近隣の美容室よりも高いと言われて来たので、このような意見は初めてです(他店はオプション構成をしているので結局は同じくらいだよと言われたことは何度もありますが・・・)

ですが、パーマやヘアカラー時の添加剤など、様々な髪の健康対策をして来たため、当店のお客様の髪のコンディションは本当に良いと褒めて頂きます。
それは、どんなにデフレによるディスカント多くなっても時代に逆行するように仕事の『質』だけを追い求めて来た結果、今のお客様の評価につながっているのではないかと思っています。

デフレ脱却は幻想なのでは無く、それに見合っ対価費(付加価値)があると思われていないから、消費者の財布の紐が硬くなっているのではないのでしょうか(安かろう悪かろうは買わない)

余談ですが、今日のお客様が『西村洋菓子店』さんのお話をされ「本当にどれも美味しいですね。良いお店を教えて頂いてありがとうございました。主人も喜んでます」と話してくれましたが、それを聞いただけでも価値観が同じであり、そんな人とのご縁こそが長いお付き合いとなるものだと改めて感じました。