クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

『ボタニカル』って?

昨日、ボタニカルシャンプーについての質問がありましたが何かと話題のボタニカルとは何だろう?
『ボタニカル』とは「植物の・・・」という意味合いで化粧品では植物由来の原料を指しています。
その点ではオーガニックやエコサートとは少し意味合いが違っていて、無農薬とか自然などの安全性を保証するものではありません。

しかしながら、最近ではボタニカルという文言を付けているシャンプーやトリートメントが多くなってきました(イメージアップのためかな)

植物成分由来の原料なんて今更紹介しなくても、今までにも多く使われてきましたが、問題なのはその主成分にあるのです。

例えばそれらボタニカルを高らかに謳っていても、肝心の洗浄成分が石油系(鉱物由来)なら何の意味もありません(石鹸系など論外です)

昨日のお客様からの質問にあった「L〇Xのボタニカルシャンプーは良いの?」については、如何にもの戦略的な宣伝コピーですね。

配合成分を見ればお分かりのように、洗浄成分がラウレス硫酸であるので、いわゆる硫酸系のシャンプーです。

これにボタニカルの主張の何を感じられるでしょうか?(注意をそらせるため?)

ここに大手メーカーさんの商品の『質』の低さを感じてしまいますね。

そして、ノンシリコンを大々的に謳いながらも「※シャンプーのみ」と表記しているあたりは何の進歩も無いと感じているのは私だけでしょうか?

L〇Xのボタニカルシャンプーの表示成分(こんなのがボタニカルなんて・・・?)

★シャンプー
水、ラウレス硫酸Na、コカミドプロペピルベタイン、塩化Na、ブドウ種子油、ユーカリ葉エキス、アロエベラ液汁、チャ葉エキス、ミズハッカ葉エキス、アルガニアスピノサ核油、アルギニン、グリセリン、酢酸トコフェロール、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-10、サーマスサーモフィルス培養物、マルトデキストリン、PG、PPG-7、クエン酸、乳酸、水酸化Na、亜硫酸Na、EDTA-2Na、安息香酸Naソルビン酸K、香料
★トリートメント
水、ステアリルアルコール、グリセリン、ジメチコノール、ベヘントリモニウムクロリド、ブドウ種子油、ユーカリ葉エキス、アロエベラ液汁、チャ葉エキス、ミズハッカ葉エキス、アルガニアスピノサ核油、DPG、アルギニン、グルタミン酸、酢酸トコフェロール、サーマスサーモフィルス培養物、マルトデキストリンパラフィン、アモジメチコン、ドデシルベンゼンスルホン酸TEA、ポロキサマー217、(C12-14)パレス-7、(C12-14)パレス-5、酢酸、乳酸、PG、亜硫酸Na、クエン酸、EDTA-2Na、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、安息香酸Naソルビン酸K、香料