クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

いまでも美容室は・・・・

昨日ニュースを見ていたら回転すしやファミレスに異変があり「最近は高級志向のユーザーが増え高くても美味しい物を求める傾向がある」と話していました。
そう思うと、今でも必死にディスカウントをしている美容業界は遅れているなと思ってしまいますね(流行を追う仕事なのに・・・)
今は、少しずつだけどGDPも上向きになりデータ上では景気は上向いているのでしょうが、それが一日も早く一般消費者に反映される事を望みます。
そんな時に深夜の番組で、芸人さんが町で働く美人の女の子に会って自宅に伺うと言う企画がありました。すると「今回は美容室に凄い美人がいる」との視聴者からの投稿により訪ねて行くと、確かに情報の通りにとても綺麗な女の子で、普段は大学に通っているそうですが、掃除などのアルバイトとして働いているそうです。
その、レポーターの芸人さんが「大学生なのになぜ美容室でアルバイトを?」との質問に「この美容室は時給が高いから」と、そのお店で働く最大の魅力を語っていました{/kirakira/}でも美容師になる気は無さそうです・・・
でも、次の言葉を聞いて驚きました。
「実はシャンプーが出来るようになれば時給を上げてくれるとの事なので、いま練習中です」と・・・(無資格の人に、これは絶対にさせてはいけない行為です)
一般の消費者の方には、ご存知ないかも知れませんが、実は「美容所では資格を持たない人が原則的に直接お客様に触れるサービスを行う事は出来ない」と法律で定められています(一時、カリスマの無免許発覚時は問題になりました)
これを例えると看護師の資格を持たない人が注射を打つのと法律上は同じ事なのです。
特にシャンプーは簡単そうに見えても、その技法や力加減によっては体調不良になってしまったりするほど、美容室でも事故が多く見られ、そのために「美容室卒中症候群」なんて呼ばれ一時は週刊誌も賑わすほどの事がありました。
全てがそうとは言えませんが、ディスカウントのチケット配布などにより来店客数が増える事で、経営者は「ネコの手も借りたい」状態になり、このような違法行為も行われているのでしょう。
昨日、お客様が「私は最後の晩餐よりも人生最後には、このシャンプーを選ぶ」なんて冗談を言っておられました。それぐらい美容室でのシャンプーは安全で気持ちの良いものでなければならないのです。
これまでは競合店がたくさん増えたせいで「生き残り」るためには価格競争が一番手っ取り早い手段だったのかもしれません。
それは回転すしもファミレスも同じ事。
いまでも美容室は、質より量を優先し、様々なキャンペーンを行っていますが、それよりも施術者の安全への意識レベルが徹底される事を望みたい物ですね。