クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

大量生産にも問題が・・・

昨日のニュース番組で美容商品の違法販売(転売)を取り上げていました。

主に美容室の店頭で販売されるシャンプーを、製造番号を除光液で消して通販サイトで転売したなどとして、大阪府警は14日、医薬品医療機器法違反の疑いで、神戸市の美容室運営会社と同市の男性経営者(29)を書類送検した。製造番号は健康被害が出た際の追跡などに必要で、府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

府警によると、シャンプーは京都府久御山町のCOTA社製で、男性は「ネット転売だけで月に平均約600万円の売り上げがあった」と話している。

実はCOTA社のシャンプーは店頭以外で販売しないという契約があり、男性は発覚を免れるために除光液で製造番号を消していたとみられる。

ニュースでは『店頭販売以外は禁止とされている』としながらも今ではAmazon楽天などにも出品されていて誰でも買えるようになっています。

実はこれ、一生懸命に講習会や勉強して頑張って販売している美容室にとっては裏切行為となり、とても残念な事だと思うのですが・・・

ロット番号(製造番号)を消すなどの販売方法に問題があると言うけれど、これほどまでにメーカー商品があらゆる販売サイトで買える事自体にも問題あるのではないでしょうか?

それにはどのメーカーにも言える事ですが、大量生産により販売ディーラーがノルマを持たされ、美容室に大量販売をする事にも問題がある様な気がします。

全国の美容室でのシャンプーを買う人は全体の約5%程度しかなく、そのほとんどがドラックストアやネット販売での購入によるものです。

それなのに仕入れの仕切りを下げられたり、添付を餌に大量仕入れをさせられる美容室では、消費期限が迫ると、売れ残りを懸念してネットなどで販売するしかなかったのでしょう。

それは結果的にはメーカーも信頼を失いましたが、一番気の毒なのは消費者の方々ですね。

セーヌは通信販売をしているのは当店だけで、それには「セーヌを是非使ってみたい」と言うご要望をたくさん頂いた事で、専用の販売サイトを作る事にしました。

何よりも製造元のニッシン化研さんも大量生産をしておらず、製造したほとんどの商品が当店での販売でなくなるほどです。

なので商品管理はとても明確に行われています。 

 

セーヌやラ・ポーデュベベのロット番号ですが、それ以前に小ロット生産体制なので古い商品は全然ありません。

鮮度に拘ったのも長期間保存できる防腐剤を配合していないからです。

https://creerbiyou.base.shop/