クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

簡単に諦めないで

今日はインターネットニュースに、こんな記事が掲載されていました。

円形脱毛症は治療しなくてもいい「」 学会が指針改定

H30 6/20(水) 5:30配信

朝日新聞デジタルの記事より掲載

円形脱毛症は治療しなくてもいい 学会が指針改定

髪の毛などが抜ける「円形脱毛症」。日本皮膚科学会は昨年12月、7年ぶりに改訂した診療ガイドライン(指針)で、ウィッグ(かつら)の使用を推奨し、「治療しないこと」も選択肢にあげた。根本的な治療法がないなか、患者の心身の負担なども考慮し、治療に固執しない考え方があることを示した。

■ウィッグ着用も推奨

東京都内の大学院生、吉村さやかさん(32)は7歳ごろから後頭部の毛髪が抜け始めた。脱毛が全身に及ぶタイプの円形脱毛症と診断され、半年から1年の間にほとんどの毛が抜けた。

薬だけでなく、鍼(はり)やローラーによる刺激といった、科学的根拠に乏しい方法も試したが、効果はなかった。一時は不登校になったが、中学生になってからは周囲も話題にせず、楽しく過ごせた。治療からは自然と足が遠のいたという。

大学院では現在、社会学を専攻し、調査の一環で円形脱毛症の当事者の聞き取りを続けている。患者が抱える生きづらさの背景を調べている。


円形脱毛症の治療は本当に難しく、なかなか良い結果が得られる治療がないのも事実ですが、それ以前に「命に別条のない病気だから医療機関では研究は進まない」という皮膚科医の話を聞いた事があります(もちろん儲からないと言う意味も含めて)

アトピー性皮膚炎の患者さんのように目に見えて症状を抑えられる薬事療法があれば医者の出番はあるけれど、脱毛症は生やさないといけない難しさから敬遠される事が多く、おまけに時間も掛かるため信頼関係を構築するのも大変です。

でも、この病で悩んでいる人の数はとてもたくさんいることも事実なのに医療業界では、これ程簡単に諦めるなんて残念でなりませんね。

これはもう治せない「医療機関に来ないで」と予防線を張られたようなものなのでしょうか?