クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

界面活性剤は悪いの?

先日、ご新規のお客様より、お使い頂いたご感想と、ご質問を頂きました📩

なので、ちゃんとご説明させて頂きました🙇‍♂️
今日も長いですよ🙏

「こんばんは。夜分すみません。
シャンプーを使ってみました。頭皮がすぐ痒くなるタイプなのですが、痒くならず、良すぎて怖いのですが界面活性剤とかパラベン不使用ですか?
また、ケラチンがきっと髪をしっかり?させてくれてる気がしますが、顔についてもニキビとかになりませんか?一回しかまだ使っていないのですが、良くて逆に気になりました」

ありがたいお言葉を頂きましたので界面活性剤などについても簡単にご説明させて頂きました😃

私の返信を、そのまま貼り付けますので、ご興味のある方は参考にして下さいませ🙇‍♂️

「こんばんは。ご連絡を頂きまして、ありがとうございました。
先ずは気に入って頂けて良かったです。

シャンプーは好みがあると思いますので、サンプルもお試し頂き、お好きな方を選んで頂けたら良いと思います。

どちらのシャンプーも刺激性はベビーシャンプーよりも弱いので新生児の沐浴などにも使われています。
勿論、アトピーや敏感肌の方もたくさん使われています。

特に敏感肌の方にはスカルプシャンプーがお勧めです。

ニキビに関してもシャンプーでも洗顔代わりに使う方もおられますが、よりニキビに効果の高い洗顔フォームも試して見て下さいませ。

従来のシャンプー剤とは全く違う感触かと思われますが、それは実際にサロンで施術をする美容師たがからこそ気づける処方と原材料のコストの掛け方に答えがあるのだと思います。

一生懸命に考えて作ったシャンプーやスキンケア商品ですが、もしもお気に召されたならば、しばらくお続け下さいませ」

追伸です。
「界面活性剤についてですが、良く誤解されている事があります。

界面活性剤の界面とは境界線の事で、水と油をコップに入れると混ざらないですが、その境目が界面で、それを混ぜるのが活性剤と言う事です。

例えばマヨネーズは卵とサラダ油を混ぜて作りますが、そのままでは卵が水溶性で油が油溶性なので混ざりません。
そこに、お酢を入れると混ざります(乳化作用)つまり、お酢は界面活性剤となる訳です。

だから界面活性剤の全てが悪物?ではありませんが、問題は何から作られているか?です。

少し難しい話になりましたが、シャンプーも基本的には皮脂(脂)を溶解する為に界面活性剤の使用を避けては通れませんが、問題は、その界面活性剤が何から作られているか?と言う事です。

簡単に言うと安価なシャンプー剤は石油由来の原材料から作られた〇〇〇〇硫酸と言う、いわゆる硫酸系が多いのですが、これらは石油から作られているために生分解性が悪く頭皮や肌に残るため、表皮が溶かし続けられ、雑菌が侵入し易くなり、ニキビや痒みの原因になりやすいのです。

対する高価なシャンプー剤には動植物由来の界面活性剤で、それらは生分解性も高く、頭皮や肌を傷つけにくいと言う事です。

ただし、石油由来の物に比べると原材料の価格が圧倒的に高く、更にはセーヌの主成分のケラチン由来の界面活性剤は群を抜いて高いので、この原材料を主成分にしているシャンプー剤はほとんどありません。

なので、界面活性剤が不使用のシャンプー剤はほとんどありませんが、その原材料の由来と性質で安全性は全く違うのですよ。
因みに石鹸も界面活性剤を使っています。

すいません、長くなりました。」

この様なメールのやり取りですが、出来るだけ分かりやすくお答え出来ればな〜って思います🙇‍♂️

毎日のように使われているヘアケアやスキンケア商品ですが、何も化学薬品の配合は避けては通れません。

ただ大切な事は感触や香りでは無く、使い続けて安全と言う事だと思います。

ただ、そのためだけに一生懸命に開発しています🙇‍♂️


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