クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

善玉菌を増やす?

このところ連日、品切れと再入荷のお知らせで、ご迷惑をお掛けしていますので、今日は久しぶりに美容の話に戻りますね!

近年、善玉菌・悪玉菌に関しての研究結果が話題となっていますが『ヨーグルトを食べても善玉菌が増えない』とのNHKが衝撃の放送が話題になっているそうです。
それによると「悪玉菌」の割合が多くなると “健康” や “美容”、さらには “自分のニオイ” にまで影響を及ぼすことが明らかになっています。

そこで大事になってくるのが、「善玉菌」を増やす事です(これは何時も私が書いている事でセーヌやラ・ポーデュベベの基本コンセプトです)
しかし、多くの人が間違った考え方をしているのが「善玉菌の増やし方」です。
善玉菌を増やすためには「ヨーグルト」や「乳酸菌飲料」が王道だと思われがちですが、実はそうではなく、外から取り入れた乳酸菌は定着することが出来ず「数日で排出される」からだそうです。
ヨーグルトのイメージでは「生きた乳酸菌が腸まで届く」というフレーズがありますが、ヨーグルトなどに含まれる一般的な乳酸菌やビフィズス菌は「通過菌」と呼ばれ、定着して増殖することはないようで、たとえ生きて届いたとしても、自分のものではない善玉菌は数日で排出されてしまうそうで、いくら善玉菌であっても「カラダの外からやって来た菌」であれば勝手に住み着くことはできないのです。
そのため、自分にもともと住んでいる善玉菌を守り、育てる事こそが大切であると多くの専門家が注目しているのです。

実はこれは、お肌にも言えるのですが、最近何かと話題の『幹細胞培養エキス』ですが、これについても腸内の通過菌と同じ事で、外から経皮吸収しても幹細胞を修復したり増やしたり(数が生涯変わりません)する事はありません。
それよりも幹細胞(もともと全ての細胞の素です)を活性化する原材料などを採用する事が新陳代謝を正常にして美肌作りに役立つと思います。

これは私達が女性の育毛を研究し始めた頃(20年以上前)から幹細胞の重要性を考えて来たからです。
その為、表皮ブドウ球菌(善玉菌の一つ)に注目しています。これは美肌菌と言われ環境を整えると定着しやすいからです。

あまり詳しく書くと、また真似するメーカーさんが出てきますから、このぐらいにしておきます。

『幹細胞培養エキス配合』化粧品メーカーにとってイメージは大切なのでしょうが、それらの製品で油性成分や防腐剤や香料が配合されていたら、その時点でその幹細胞培養エキスはアウトになります。

つまり効果は・・・これだけは注意して下さいね


表皮ブドウ球菌に拘ったアクアモイスチャライザーですが現在は品切れ中です。ごめんなさい。

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