クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

貴重なご意見です

昨晩は、お客様が貴重なご意見を送って下さいました。

「夜分にすみません(>_<)
最近は使用していないのですが、タオルドライ後以前使用していたヘアオイルの成分の写真送ります。
使うの怖いから最近は使用していません😅ヘアシャンプーとスカルプシャンプーを使用していたら、こういうドライヤー前のやつとかも、そのうち必要なくなるのではないかと最近は思っています!」

私からの返信です。

「おはようございます😃貴重な情報をありがとうございました。
画像の商品は3番目までがシリコンですが、ほぼシリコンと言ってよいでしょう。
γ-ドコサラクトンは耐熱性のある成分ですが、アレルギーを起こしやすいので注意が必要かもしれません。
まず、これらの成分を毛髪に使っているとパーマなら『あたりにくく取れやすい』ヘアカラーなら『染まりにくく退色しやすい』と言う現象がおきます(これは良く美容師や美容室のせいにされますが)

それはシリコン(ケイ素)のコーティングにより、水溶性のパーマ剤やヘアカラー剤は毛髪に浸透しにくく、正確な作用が出来ないからです。
 
また、セーヌには石油由来成分が入っていない為に気泡しにくいですが、それは他社さんのほとんどの製品にはシリコンと相性の良い界面活性剤を使っていす。
それはシリコンにより泡立ちが悪くなる事を知っていて、クレームにならない為にそれらを配合していますが、その強い脱脂力で頭皮の必要な皮脂なども根こそぎ奪われ、痒みやフケが出る事があります。

何よりもセーヌの最大の特徴であるケラチンは水溶性のタンパク質なので、コーティングされた毛髪には効果を発揮しにくいです。

先日も、あるお客様から『シャンプーを濯いでいる時は良いけど、乾くとパサつきがあり、収まりが悪くなる。なので今まで使っていたトリートメントを使うと落ちつく』との連絡を頂きました。
なので、私からジメチコやジメチコノールと明記した商品をお使いではありませんか?と伺うと「トリートメントに入っていました」との回答を頂き、その後、セーヌのヘアコンディショナーに変えて頂くと問題が解消しました。

このようにセーヌのシャンプーの問題では無く、他社さんのシリコンにより本来の性能を発揮する前にやめられる方もいると思います。

それは仕方がない事ですが、シリコンにより美容施術がしにくくなり、その事で薬剤のオーバータイムになり、より毛髪の損傷が強くなる、と言う負の連鎖が始まる事はとても残念ですね。

何よりも薬剤の時間を長く置く事で、頭皮にも負担が掛かり抜け毛や薄毛の原因を誘発しているケースも多々あります😔

ヘアケア商品もスキンケア商品もメイク商品も安全性の見極めは、手に付いた時に簡単に落とせるか?です😃

長い間水を弾くような物に、毛髪やお肌の本当の修復効果は無いと思います。
 
なのでウォータープルーフの製品により皮膚トラブルが増えれ要る事も仕方が無いと思います。
 
余談ですが今朝シャンプーボールの防水を強化するのにシリコンコーキング(化粧品のシリコンとは違うけど性質は同じ)が手についたら全然取れずに何時までもツルツルしています。
 
これでは新陳代謝が正常に行われないのも無理ないかな?