クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

残念なこと・・・

先日テレビを見ていらた『美容室戦国時代の生き残りをかけて』と題して低価格美容室の実態調査を行っていました。

それなりに試行錯誤をしていたけど、全てのお店が『質』より量産体制で、どれ程の人が満足感を得られているのだろうか?と思いました。

例えば、あるお店では「当店はカット専門店だからシャンプー台が無く1時間で3人切れるから、低価格でも6.600円の売り上げがあるので採算が合う」なんて言う店や「ちょこっとだけ切るからヘアスタイルは変えられない」なんてお店まで・・・
さらには荷物をロッカーに入れるのもブロー仕上げも「人件費削減のためセルフで」なんてお店まであって、この業界も残念な事になって来たな〜って思いました。

例えばバイキングでもないレストランにランチを食べに行って、作られた料理を自分で盛りつけたり、後片付けをさせられるお店にお金を払って「また行きたい」と思う人はどれほどいるでしょうか?

それと同じでシャンプーやブローも日常とは違うプロならではの施術に満足感を感じるのでは?と思います。

この番組を見て、何時もブログに書く『美容室でシャンプーが売れない理由』について考えてみれば、カット料金に1.300円〜2.200円しか払わないのにシャンプー剤に4.000円以上の物を買わないだろうな~とも思いました。

何よりも、そのカットの技法にも疑問を感じましたけど、ドライヘアにセニングなんて毛髪はとても損傷しやすいのに、枝毛カットコースがあるし、もうメチャクチャかな?
(美容師自体がその技法で枝毛になりやすい事も知らないのか?と思うぐらいです)

当店の看板には「女性のためのヘアヒーリングサロン」と書いていますが、オープン当初は、その意味が分からない人が多かったようですが、今では多くの方々が美容施術の方法により髪の健康は全く違うという事がお分かり頂けたようです。

現代では枝毛や切れ毛などの損傷に加え、とても深刻な女性の薄毛や抜け毛が増えて来ました。
それには過度の美容施術などにより頭皮も髪も想像以上に疲れていると思います。

そんな思いから髪や頭皮を癒すサロンを目指しました。

そんな店で、何時まで需要があるのか分かりませんが、そんな優しい美容室を求めて下さる方がいる限り続けて行こうと思います。

因みに、昨年近所のショッピングモール内にあった、超有名激安サロンは2年も経たずに閉店しました。