クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

後世に残して下さいね

昨日、お客様との会話の中で「世の中に良い物を生み出すって凄い事ですね。このシャンプーも化粧品も凄く良いでもんね」と言われ、本当に嬉しかったです。

その時「まだ、作りたいものはありますが、もう残された時間がそんなに無いかもね」と言うと「死んでも名前が残るんじゃない」なんて笑っておられました。

そんな事はどちらでも良いけど、このコンセプトだけは後世に残って欲しいと何時も願っています。

それは次世代の子供たちの健康を願うからこそ、そう思います。

近年ではアレルギー疾患を持つ人の数が年々増え続けています。

それには様々な化学物質の複雑な合成が関与しているのですが『安くて便利』と言う化学の恩恵は時に人や環境を汚染し複雑な病気を生み出してしまう物です。

2001年から全成分表記が義務付けされるよう法律が改正され、それまでにあった「無添加」の表記は全く無意味な物になりました。

一見したら、消費者に安全性が分かるため?と思われますが、実はそうではなく、化学薬品大国のアメリカとの貿易上の気遣いがあったとも言われています。

それまでに日本での使用許可があった化学薬品の種類はアメリカの3分の1程度でした。
しかし当時のアメリカのアレルギー患者は日本の三倍のと言われていたのです。

単純比較は難しいですが、化学薬品の使用量の制限が示すように、化学薬品の使用種類が増える数だけ、人間の生態系に何らかの変化を与えている事は間違いないと思われます。

その法律改正を境に、ヘアワックスや変性シリコーンの開発が急速に進み、アレルギー患者や女性の脱毛患者の数は一気に増え、現在もその数が増え続けています。

そんな時代だからこそ、安全で安心な化粧品を作りたいと思って頑張ってきました。

それは毎日の営業の中で出会う、多くのお客様を側で見続けてきて、健康管理のお手伝いに努めてきたからだと思います。

今後も『人と環境に優しい』をテーマに商品を開発し続けますが、製造元のニッシン化研さんがこのスピリットを後に継承し続け、後世に残してくれたら私には一番嬉しい事だと思っております。

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