クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

「本物に触れさせているという事は」

今朝は一番にお越し頂いたお客様から嬉しい話を伺いました。

このお母さんとも、もう20年ぐらいのお付き合いがあります。

でも今回は、その方の中学生の娘さんのお話です。

その娘さんは生れてから、ずっと当店以外の美容室に行った事がありませんでした。
でも中学生になり、お友達から「一緒に美容室に行こうと」誘われるようになったそうです。
(まあ、普通の出来事です)

お母様は反対したそうですが、それでも「行って見たい」と言う娘さんの気持ちを尊重し「それも経験かな?」と思い、予約をされたそうです。

当日は、そのお店まで送っていったそうですが、いざお店の前につくと「やっぱり止める」と言い出したそうで、理由を聞くと「スタッフさんの雰囲気が合わない」と言い出したそうです(表現は失礼ですが『チャラいから嫌だ』と言い出したそうです)

それでも、お母様は「ここでキャンセルは失礼よ、行って来なさい」と背中を押したそうです。

その後、迎えに行くと案の定「お店の匂いが臭くて気分が悪くなったし、シャンプーの臭いも気持ち悪かった。髪の毛もパサパサでダメだ。やっぱりもう無理!」とブツブツ言っていたそうです。

その後しばらくの間「頭が痒い」と言って掻いていたそうで「可哀想でした」と話しておられました。

このお子様は、アトピー性皮膚炎もあるので余計にそうなのかも知れませんが、実は生れた時から当店以外のシャンプーに触れたことがないので、他の物との違いをより感じたのかも知れませんね。

そんな話をして下さり「本物に触れさせているという事は、こういう事なんだって身をもって体験したようですよ。やっぱりこれからもクレールさんに行くって言ってましたから」と言われたので「なかなか私は引退できないね」なんて言いました(笑)

そして今日もまた、たくさんのシャンプーや化粧品をお買い上げ頂きました。(重たいのに大丈夫かな?)

いつも本当にありがとうございます。

これからも頑張ります。

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