クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

あらためて思う優しい水圧の重要性

昨日はミーティングで関先生より、あらためて優しい水圧の事について説明しておられました。

特にパーマやヘアカラーの後の行われているシャンプーやヘッドスパの水圧の高さには要注意です。。

私たちのシャンプー技法や『スカルプウォーターセラピー』はとても弱い力や水圧なのですが、その理由については高い水圧では頭皮のバリア層の破壊が強くなり危険性があるからです。

例えば洗顔をするときにシャワー顔に向けて洗い流す人はいるでしょうか?

ほとんどの方が水またはぬるま湯を手に取り優しく顔に掛けながら洗い流していると思います。

もしそれをシャワーなどの強い水圧で洗い流すと皮脂が取れすぎて顔はカサカサになるからです。

水の力って本当に凄く、特に水は細くしたり水圧を強くすると強烈な溶解性と破壊性を持ち合わせます。

例えは御影石や金属を切断する『ウォータージェットカッティングマシン』をご存知でしょうか?

その装置は水道水を専用高圧ポンプで超高圧高速水を発生させ石や鉄を切断するのです。

勿論、シャワーではそれほどの力はありませんが、それでも水には溶解力、溶媒力があるために水圧が高くなればなるほど皮膚の脱脂能力があがり、ダメージは強くなるのです。

皆さんに知っていて欲しい事は毛髪は頭皮の中で作られていると言う事。

そしてその細胞の深さは僅かに2ミリ程度にしか過ぎない事。

それを思うと如何に強い水圧で洗う事や頭皮のマッサージが必要事情に頭皮を剥離し、危険な事が分かりますね(パーマやヘアカラーの時には尚の事)

また、育毛剤の高濃度のアルコールや一般に市販されているシャンプーの界面活性剤(硫酸系)の脱脂力の強さにより頭皮のバリア層が簡単に崩れる事が、これでわかりますね。

なぜならアルコールや石油系原料は水とは比べ物にならないぐらいに溶解力が強いことは誰でも想像がつくからです。

それでも化粧品メーカーは儲かる率の高いそれらの商品を上手なCMで誤魔化しながら消費者の皆さんを欺いている?

これでは新生毛が増えるはずがないと思います。

もし、抜け毛や頭皮の痒み(頭皮湿疹)で悩んでいる方がおられたら、育毛剤や薬に頼る前に一度思いっきり弱い力のシャンプー(なで洗い)と掛け湯(シャワーを使わない)で試してみたらいかがでしょうか?

勿論、上質で皮膚に優しいシャンプー剤を使用する事が絶対条件ですが。