人は誰でも平等に年を取る。生きている限りそれだけは絶対に避けられません。
先日、男性のお客様から「娘の結婚式、終わったよ。色々ありがとうね」とお礼を言われました。
この方とは約20年ぐらいのお付き合いとなりますが、その切っ掛けとなったのは、お客様から「主人が薄毛で悩んでいるけど見てもらえませんか?」と言われたことからでした。。
当店は女性専用の美容室ですが、昔はご来店されているご家族の方に限り受付をさせて頂いておりましたので、お断りすることなくご来店頂きました(現在は大変申し訳ございませんが、ご新規の男性のお客様はお断りさせて頂いております)
初めてご主人様にお会いした時は若ハゲとまでは行かないまでも、薄毛であったことは間違いありません。
カウンセリングをしながら「男性は女性と違い遺伝的要素が多いので髪を増やすことは難しいですよ」と詳しく説明させて頂きました。
すると「良くわかりました。けど、せめて娘が嫁に行くまでは髪があって欲しいと思っています」との思いを話されたので、しばらく通う事となり、それから20年が過ぎました。
もちろん20年前に比べると髪は細く少なくなりましたが、それでもマイクロスコープで確認すると、今でも新生毛は規則正しく発毛しています。
その時、お客様からは「娘の結婚式まで髪を大切に育ててくれてありがとうね。最近は年を取って、やっぱり髪は薄くなったと思うけど、俺はこの店に来ていなかったら、もうすっかり無くなっていたと思う。ホントありがとね」と言われました。
何となく切ない話ですが、人の解釈はそれぞれですが残念ながら若い頃と同じように完全復活する事はないので、本当にその通りだと感じました。
男性も女性も残念ながら年を取るのは避けられません。それは生まれたばかりの赤ちゃんでも同じ事で人は生まれた瞬間から老化に向けて生きて行くものです。
老化を止める事。それはお医者でも神様でも止められません。
でも粗悪なヘアケア商品や過度の美容施術などにより知らず知らずに細胞老化を早めてしまう事があることは間違いありません。
もちろん、髪の健康管理にとってはそれだけではなく食事や睡眠など様々な条件が重なる生活習慣が深く関わって来ます。
だからこそ、規則正しい生活をし送りながら優しいヘアケア商品や優しい施術を施すことはとても重要な事なのです。
最後にお客様から「もう年やからしょうがないかな?でも育毛も大切やけど、ここに来て施術を受けると気持ちも体調も良くなるし、それだけでも満足やから、これからも宜しく」と言って帰られました。
お客様にとって何が付加価値なのかは分からないけど、そんな風に思って下さるお客様のために、これからも私の出来るだけの事を精一杯させて頂こうと思いました。
そして、もっともっと精進しようと思います。