クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

女性の薄毛対策に育毛剤は無理ですよ

今朝は「薄毛が気になる」と言うお客様がご来店され「何時も〇〇楼をしっかり塗ってるけどどんどん薄くなる」と言われていました。

高齢の方なので年齢的な事もあるけれど脱毛症ではありません。ただ新生毛が殆ど見られず、髪は痩せている状態です。
何よりも頭皮の固さが気になる状態です。

女性の薄毛は本数も気になりますが、髪が細くなることで頭皮が透けて見える場合があります。

その原因の一つに育毛剤の常用があります。

育毛剤には高濃度のアルコールを配合している物が多く、それには毛穴の周りの皮脂を溶解し、毛母球に生薬?を届けやすくするためだと言われています。

しかしアルコールはその高い揮発性で頭皮の水分が奪われ頭皮は薄く固くなり、その状態では新生毛が生えにくくなるのです(今日お越し下さった方は典型的なその状態でした)

アルコールの配合は育毛剤の古くからの手法で、何の進歩もないのです
(生薬と言われる物が変わっているだけで高濃度のアルコールを配合している事に変わりはない)

例えていえば水分がタップリある畑の土からは新芽が生えるけど、乾燥して固くなった土からは新芽が生えにくいのと同じ事(畑に例えるのは変ですが)

何よりも問題なのは育毛剤に配合されている「生薬」と言われる有効成分のほとんどが血流を良くするものです。

だけど髪が薄い人が皆さん血行不良と言うのなら、世の中には病気の人だらけになりますし、また血行不良が原因と言うのなら育毛剤よりも病院に行かなければなりませんね。

いずれにしても薄毛も抜け毛は細胞の酸化により老化が進む事なのです。

なので少なくても女性の薄毛には育毛剤は有効ではないと言うよりもリバウンドの方が問題になります。

もしも育毛剤で薄毛が治るなら、それで悩む人は世の中からいなくなってるんじゃないかな?

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育毛に適しているのは完全に水溶性で抗酸化に優れているものこそが、新陳代謝を正常にすることが出来るのだとおもいます。