クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

年齢と共に癖が強くなる?

最近「年齢と共に髪の癖が強くなっていたけど、最近ましになって来た」と良く言われます。

もちろんスカルプシャンプーのユーザーさんに限りますが。

年を取るごとに癖が強くなるのは年齢の問題だけではなく、粗悪なシャンプー剤やスタイリング剤による頭皮の乾燥と酸化(老化)によるものです。

それは脱脂力の強い界面活性剤や撥水性の強いシリコンをはじめ様々なコーティング剤により頭皮は何時も乾燥しているからです(頭皮の砂漠化)

顔のシワが増えるのと同じように毛髪にもシワのように癖が強くなります。原因は乾燥です。

頭皮も水分保持力を失うと皮膚が薄くなり、そうなる事で毛髪を頭皮より送り出すための毛穴は固く細く絞られます(厳密には毛母球が浅くなる)

その細く固くなった毛穴から無理に押し出される毛髪は楕円形となり毛髪の癖が強くなる(癖毛は楕円形です)

もう少し分かりやすく説明するとマヨネーズや生クリームを搾る時に口金が丸いと真っすぐ出るけど、平たい口金では真っすぐに絞れずクネクネします。

また、それはスタイリングやしなやかさ、あるいは艶にも大きな影響を与え、丸い物はどの方向にも均一に曲がるけど板状のものは曲がる方向が二方向しかありません。そして丸い状態の毛髪はどの角度から光を当てても均一の反射しますが、楕円形の毛髪(癖毛)には面になっているところ以外は乱反射してしまうので艶が出にくいのです。

癖毛の毛髪が健康毛であっても艶が無くパサついて見えるのもそのためです。

話がそれましたが、当店のスカルプシャンプーを使い始めてから癖が弱くなったと言われるのは頭皮の保湿状態が良くなり毛穴の柔軟性が出て来たことで発毛のストレスが減ったからだと思います(当然、発毛力にも良い影響がでます)