クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

癖毛が弱くなったよ!

先日、高校生の男の子のお母様に「癖毛が弱くなったよ」と言われ、それについてお話をしました。

先ず、先天性の癖毛は、毛根の捻じれやコルテックスのαとβの硬いタンパク質と柔らかいタンパク質の偏りにより楕円形をしています。

また後天性の癖毛も同じように楕円形の形状をしていますが、それには頭皮の水分量が少なくなり菲薄化が進むことで同じように毛根が捻じれます。

その毛髪の癖が強くなるのは頭皮の乾燥が原因になっている事がとても多く、脱脂力の強いシャンプーやコーティング剤の多い(ツルツルするシャンプー)によるものは、頭皮の水分量が減り菲薄化する事で毛包(頭皮の中で髪を作るところ)が圧迫されねじれる事で毛髪が楕円形に変形し癖が強くなります。

高齢の方が「昔は真っすぐの髪だったのに」と言われますが、現在では年齢に関わる事はなく乾燥が進むようなヘアケア商品を使っていると癖毛は強くなります。

これは顔にシワが出来るのと同じ理屈なのです。

さらに近年ではパーマやヘアカラーを行う人の年齢が低下している事で、頭皮の酸化が進み若年性の薄毛や抜け毛も増えています。

特にシリコンなどのコーティング剤が毛髪に蓄積していると本来よりも上手く染まっていない事もあり思った以上に退色が進みヘアカラーの回数も増えてしまうので悪循環ですね。

当店に長年お越しになる方でスカルプシャンプーを使って頂いてる方の大半の方々が癖毛が弱くなりストレートパーマの回数が減った方や止められた方がたくさんおられます。

美容室の経営の面から考えるとそれはどうかな?って思われるかもしれませんが、私はお客様の髪や頭皮が健康になってくれることを何時も願っているので、出来るだけストレートパーマをやめて頂く事をお勧めしています。

健康こそ本当に「美」である事だと思っているからです。

抜け毛や薄毛の予防だけではなく、頭皮の健康は癖毛などのコントロールにも関係があるのですよ。

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