クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

天然由来なら安全なの?

石鹸のイメージは『安心』『安全』『いい匂い』と思われていますが、それは昔の話なのかも知れません😔

そもそも石鹸は約5000年位前にエジプトで脂肪と灰から作られていたようで、その名残から日本でも昔は牛脂や鯨の脂などを原材料としていた時代がありました。

その頃の石鹸は今よりは安全性も高かったようです。

しかし、その頃の石鹸は臭くて泡立ちが悪いなどの使い勝手に注文がつけられ、やがて『良い香り』や『クリーミーな泡立ち』などを得るために改良?され安全や安心が置き去りになってしまったように思います😔

特に石鹸素地についてはアニオン系の代表的な界面活性剤であり、その性質は皮膚刺激に影響を与える事が報告されている😱

また石鹸は高いアルカリ性の性質から、角質層のバリア機能や細胞間脂質のアミノ酸の破壊されやすく皮膚の潤う成分の流失が懸念されます😢

多くの方が石鹸=安全、安心と思われていますが、その特性はあながちそうとは言えませんね。
それは『天然成分由来』と書かれていても同じです😃

さらに、石鹸カスは水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムと、石鹸の脂肪酸が結合して作られ、水に溶けず、お風呂の洗剤でこすったくらいではとれません。
これを餌にカビが増殖したりするのですが😰このカルシウムとパーマ剤が混ざると『チオグリコール酸カルシウム』と言う物質になります⚗

実はこれ脱毛クリーム(除毛剤)の主原料の一つなのです。

私達の美容師仲間が石鹸シャンプーをお勧めしない訳がこれでおわかりですかね😃
石鹸シャンプーとパーマ剤が混ぜると、頭の上で除毛剤を作っている状態に近い物があると言う事です🤯
何よりパーマ剤は正しく反応しません🙅‍♂️ 脱毛が気になると思って石鹸シャンプーを使われている方は美容室選びにも十分にご注意下さいね😃

化粧品における洗浄剤(シャンプー、洗顔料、ボディーソープ)
などの製品で1番大切な事は、皮膚の等電点を移動させず、生分解性に優れている事です😃

その為に優れた界面活性剤はたくさんあるです。

それを更に低刺激で使用感や素材(お肌や毛髪)の健康を損なわない製品にする為の数々の添加剤の配合のさじ加減により化粧品の安全性や使用感は決まります😃👌
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※皆さんのお使いの固形石鹸(洗顔石鹸も)には、ほとんどの物が『石鹸素地』と書かれていると思いますが、それは石鹸素地を仕入れて、それに添加剤をいれて売っているからです。
石鹸素地が何で出来ているかの原材料表示までしているメーカーは少ないと思います。