クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

育毛でも発毛でも無いと思うけどな~?

今月の婦人雑誌に『専門医に育毛・発毛を委ねる』と言う特集がありました。

その内容を見て見ると育毛(毛を育てる)でもなく発毛(環境を整える)でもなく結果的には植毛に近い物でした。

その説明はこうである。
更年期世代の薄毛には女性ホルモンの減少に起因しているものですが内科的疾患が多い場合もある。甲状腺機能低下症は女性潜在している可能性が高く抜け毛や太りやすくなるなどの症状が出やすい。また胃腸炎などによる栄養吸収の悪さも原因の一因だと。
そのため、薄毛が進行してからより軽度のうちに治療をしたほうが良い。

とこんな感じで書いてあります。

ただ実際の治療には耳の後ろ(毛根細胞が太い部分だから)の真皮層を切って移植したり、お臍の周りから幹細胞を採取し頭皮に注入するそうです。

しかし、ここで疑問を感じましたが「体の不調が原因で薄毛になる」と書いているのに真皮細胞の移植や幹細胞の注入で薄毛対策をする?

それでは体の不調は置き去りですか?と言う事になり、どこか矛盾していると思いませんか?

私達、美容師は注射や手術などの医療行為はできませんが、それでも出来るだけ発毛環境を整えられるような施術やヘアケアのアドバイスをしています。

それには「自分の力で自然に生える」その事が何よりも大切だからです。

ただし体の不調により毛髪を失っている女性がいるのなら、その時はドクターなら体の病気を治してあげて欲しいと思います。