クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

もっと悲惨ですよ

今日は昨日の風邪薬の原料の不正について、お客様と話をしました。

問題はこの事件です

和歌山市の原薬メーカーが、風邪薬の成分として使用されている解熱鎮痛剤「アセトアミノフェン」を製造する際、国側には無届けで安価な中国製品を混ぜて水増しし、製薬会社に販売していたことが分かった。
 厚生労働省和歌山県は今年5月、医薬品医療機器法(薬機法)違反の疑いで山本化学工業に立ち入り調査を実施。品質や安全性には問題がなかったが、同社は全製品の出荷を自粛した。県が近く行政処分を行う。
 厚労省によると、同社は和歌山市内の工場でアセトアミノフェンを製造しているが、これに安価な中国製を混ぜて水増しし、出荷していた。同法では、薬の原料の製造方法を変更する場合、国側に届け出るよう規定しているが、同社は届け出ていなかった。不正は、遅くとも数年前から行われていたという。同法で義務付けられている製造記録についても記入漏れなどが多く、ずさんだった。

でも、化粧品業界の裏事情はもっと悲惨ですよ。

そんな話をしていたら、お客様が店内にある本を読みながら「これも使ってる、fあれも食べてる」と落ち込んでいましたが、特に化粧品のページでは色んな質問をされました。
イメージ 1


懐かしいでしょう?

化粧品原料の最大の問題は同じ表示の成分でもブランドがメチャクチャ多くグレードにより価格もバラバラな事です。

その為、裏の表記を見ると同じ成分に見えますが、全くの別物に近いぐらいに質の悪い物もあるのです(当然製品の質は下がる)

特に大手化粧品メーカーはコストダウンを重要視するために中国製や韓国製の原料を配合する事も今では多くなりました(輸入原料はヨーロッパ製のエコサートが比較的安心です)

私が商品開発の時に原料メーカーや原産国にこだわる理由の一つには、以前に共同開発を行ったある企業のシャンプーが関係しているのです。
そのシャンプーを開発した時にはとても性能が良く、人気の商品となりましたが、ある日突然に使用感が変わったので製造元に問い合わせをしました。

すると担当営業の方が「ポリクオタニウム-10を安い物に替えあました」との回答が来たのです(植物セルロース系のコーティング剤)

せっかく評判が良かったのに、それを変えてしまったのか?と疑問に思いましたが、そは単純に数が売れ始めたので、それならばとコストダウンを図ったのでしょう。

それまでは「安全安心」を謳い文句にしていたメーカーさんでしたが、その時点で一気に信頼は無くなりました。
その後は製品の不良が出たこともあり、関係を断つことにしました。

その教訓があったために現在のニッシン化研さんとの開発時には原料のメーカーや品番なども自分で指定し、その原料の成分や製法や原料由来から原産国、さらにはアレルギーなどの様々な検査結果などのデータ票を添付してもらい、原料チョイスをしています。

そして薬事法に特に厳しいニッシン化研さんだからこそ、違法の無いようにとても透明でクリーンな規約を守ってくれています。

その信頼があるからこそ、セーヌやラ・ポーデュベベは人気の商品となりました。

原料のトレーサビリティがしっかりと分かるからこそ安心してお客様にお勧め出来ると思っています。

今は中々難しい時代になりましたが「自分の身は自分で守る」ためにも安全な美容を選んで下さいね。