クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

ニキビが減らない意外な原因?

昨日、お客様から「中学生の孫娘のニキビが治らず悩んでいます」とのご相談を受けました。

皮膚科に行って薬を貰うのも嫌がるそうで、他の事を色々と試しているようですが中々良くならないそうです。

今までにも同じような相談をたくさん頂きましたが、そんな時はまず初めに生活パターンや食べ物、それから化粧品について何時も聞きます。

この方はとても健康志向の強い方で食品は勿論の事、化粧品もお使いにならず自然派の生活をされています(何とテレビも自宅にはありません)

その為、孫娘さんのために脂溶性の物を避けるために肉料理を極力減らすようにアドバイスをしたそうです。

でも、実は成長期のダイエットは脳や体の発育不足だけではなく、ホルモンバランスは勿論の事、肌にも髪の成長にも問題があるので、食生活を極端に変えるよりも、しっかり食べてもニキビにならないよう皮膚の環境を整えたほうが良いですよとお伝えしました。

それよりも、お話を聞いていて一番気になったことは「香りの良いシャンプーなどを使っている」との事です。

実は残臭が強く残るシャンプー剤が意外と皮膚にとっては危険なんです。

シャンプーの香料をシリコーン油などのコーティング剤に混ぜる(可溶化)することで香りの持続性を高めるように作っている事が多いのですが、そのコーティング剤により頭皮の毛穴の詰まりやすくなり、皮脂の分泌が顔や体の皮脂腺から余分に分泌される事があるようです(一日に分泌する皮脂の総量は同じだから)

その顔や背中などから過剰に分泌した皮脂が過酸化脂質となり雑菌が増殖し毛嚢炎(ニキビ)となるのです。

実際に当店にご相談された多くの娘さんの酷かったニキビや肌荒れはシャンプーを替えるだけで良くなったケースがたくさんありました。

意外なところに潜む化粧品の危険性を今一度見直して見る事も良いのでは?