クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

後継者の難しさ

昨日、家に帰ると母親が一枚の広告を持って来ましたhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif

そこには昔から行きつけの和食の店の割引券が付いていて、それを見せた母が「なんでこんな事になってしまったんだろう?明日、友達と行って来る」と言いましたhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dododo.gif
その訳には、かつては昼も夜も超満員で何時もお客様を断るほど忙しいお店で、予約なんて一切受け付けないほどのお店だったからですhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif

その店の名物親父とも言えるくらいの大将は、ぶっきらぼうで、よくお客様を怒らせていましたが、本当は、とても優しく照れ屋な親父さんで、その美味しさから魚通が集うお店でしたhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif

その名物親父さんが病のため他界され、息子さんが後を継ぐ形となりましたが、それを境に少し暇になってしまったのかもしれませんhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif

その店の味はちゃんと守られているのに、それでも、親父さんおイメージが色濃く残っているお客さん心は次第に離れて行っているのかも知れませんねhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif

母はかつての行列や満員で何時もお客様を断っていた、そんなお店が割引券まで発行し予約まで取るように様変わりした事を知り、気の毒な気がすると嘆いていましたhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif

ここに代替わりの難しさを感じてしましますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif

私はお店を始めた時、家族に「広告を出したりコストダウンをしなくてはならないような状況になれば、潔くお店を止める」と宣言していましたhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif
それは、私達の美容の仕事は化学薬品を使う仕事だけに、使用する薬剤のコストダウンはお客様の髪のコンディションに取って致命的な事になるからですhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif
それは、どんなに技術で補おうとも、安価で粗悪な薬品では頭皮・頭髪の損傷は避けられませんhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif

だから私はヘアケア商品を独自に設計しましたのですhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif

ただ、上質の薬剤ほど施術が難しくなるのも事実であり、だからこそ技術力が問われるのですが、その質の高さこそがお客様にとって付加価値を与える事も信じていますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/clover.gif

そんな話を何時もイタリアンの達人やメガネの達人とお話しをさせて頂くと、二人ともに同じ答えが帰って来ますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_full_s.gif

それには自分達の仕事が、単なる商売ではなく、その仕事の満足感が営利目的だけではなく「本当にこの仕事を楽しみたい」と思う気持ちの強さからであると私は感じるのですhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif

だからこそ、三人共に「後継者は育たないから、一代で終わりだね」と話していますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_full_s.gif

そう、どんな職種も同じ事が言えるけど、技術に向上は理念の延長線上にあると言う事ですhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif

今回の広告で、お店のご主人がいなくなり、代替わりの難しさを感じますが、どうかそのお店がかつての様に活気を取り戻してくれる事を祈っていますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_full_s.gif

私も、また通って見ようと思います
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