クレール美容室のブログ

現役の美容師にしか分からない美容の本音を書き綴っています。

ヘアカラーだけでは無いけれど・・・

先日から新聞紙上やテレビなどのニュースに取り上げられている消費者庁のヘアカラーに対する問題で各化粧品メーカーや美容室は厳しい状況に追い込まれる事になりそうですねhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif
特にアレルギーについては確実な原因が特定されにくいものの、ヘアカラー剤の『ジアミン』がアレルゲンであると言われています。
しかし実際にはパーマ剤やヘアマニキュアなどの全ての薬剤にアレルギーを起こす人もいるためヘアカラーだけがアレルギーを起こすわけではありませんhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif

また、同じように施術をしていても体質や日々のヘアケア商品の違いによってアレルギーを起こしやすい状況を作っている事もありえますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_sup.gif

例えば市販のシャンプー剤(美容室でも多い)の中には洗浄ベースに硫酸系と言われる石油系の界面活性剤が良く使われていますが、それらの生分解性が悪く、頭皮に残留することで皮脂や表皮を溶解をし続けますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bomb.gif
また、それらの残留化学薬品とヘアカラー剤が混ざる事でより危険性が増す事も考えられるのです(化学薬品は混ぜるな危険)
そのために頭皮のバリア層が破壊されアレルゲンが浸入をしやすくアレルギー反応を起こしてしまうことも多々あるようですhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif

またヘアカラーの施術の前にシャンプーを行い、その時の洗い方により頭皮を傷つけることなどがあると、それでも薬剤の浸透が高まり、アレルギーの原因になることが十分に考えられると言えますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/down.gif

私たちが今までにも優しいヘアケア商品や優しいシャンプー技法をお勧めしてきたのにはそんな理由も含まれていたのですhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_full_s.gif

現在のよう多くの美容室が生き残るための戦略として行う割引合戦などによる粗悪な薬剤の使用や粗末な施術には、より危険性が潜んでいることもあり得ることを覚えておいて欲しいと思いますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bomb.gif

世の中の不景気に併せ、今回の問題はますます美容室を窮地に追い込む可能性がありますが、何時でも事故防止のために慎重な施術を施す事が最も重要だと言うことの再認識になれば良いと思いますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/clover.gif

そのためにも、私たち美容師は業界全体で日々安全への取り組みを徹底していかなければならないと思いますhttp://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_full_s.gif

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これは、実際のヘアカラー剤の説明書ですが、なんと箱の裏側(はさみで切ってから見る)に保険の規約のように細かく書かれています。これらももっと分かりやすく見やすくするような指導(ガイドライン)を厚生労働省にも提示してもらいたいですね。

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この本の中には今回のような問題について既に書かれています。そして、今回のような問題を少しでも減らしていきたいと願い長年にわたり勉強会を開いておられます。